神奈川県おすすめの内視鏡手術の名医6人

谷口先生は早期の胃がんと大腸がんに対して、内視鏡による切除で根治を目指す内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）を積極的に行われているそうです。総胆管結石による急性胆管炎や、胆道癌・膵癌などに伴う閉塞性黄疸の際に行う内視鏡的逆行性胆管膵管造影（ERCP）関連の手技も実施されており、検査と治療の件数が増えてきているといいます。胃がんと大腸がんを中心に、膵臓がんや肝臓がん、胆道がんのがん薬物治療も行われているそうです。

谷口先生は、超音波内視鏡検査（EUS）にも対応されています。超音波装置を付属した内視鏡で消化管の中から検査を行う方法で、身体の外から行う通常の超音波検査に比べて消化管内の空気や脂肪などの影響を受けにくく、消化管の中から近づいて観察することが可能なため、より鮮明な画像評価を行うことが可能だそうです。超音波内視鏡下穿刺（EUS－FNS）も実施されており、食道や胃、十二指腸などの消化管の中から、粘膜の下にできた腫瘍や消化管の外にできた腫瘍に針を刺して組織を採取し、顕微鏡で見る病理検査を行われています。直接組織を見ることができるため、より精密な検査と評価を行うことが可能だそうです。

荒木先生は、消化器病全般、上部・下部消化管疾患や肝臓、胆嚢、膵臓の疾患、糖尿病などの診断と治療を行われています。緊急の治療内視鏡を積極的に実施されており、24時間365日対応可能な体制を整えられているため、吐下血の患者さんにも迅速に対応できるそうです。上部消化管の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行われており、胆道ドレナージ術や胆管結石除去術などのERCP関連の治療内視鏡も実施されているといいます。C型肝炎に対する抗ウイルス療法にも力を入れられているそうです。放射線科や腎臓内科などと連携をとることで、重症膵炎に対する治療も可能だといいます。

荒木先生が副院長兼消化器内科部長を務められている相模原協同病院では、高度医療の提供を軸とした急性期の治療で、地域医療に貢献し患者さんの健康を支えることを目指されているそうです。「一人は万人のために、万人は一人のために」を基本理念として、心のこもったやさしい医療の実践を心がけられているといいます。地域から信頼される病院を目指し、患者さんへのサービスの向上に努め、安全性が高く質の高い医療を行うことを方針にして、日々の診療にあたられているそうです。

畠山先生は、内視鏡下ポリープ切除術やポリペクトミー、内視鏡下粘膜切除術による大腸ポリープ切除を行われています。ほとんどの大腸ポリープや、早期癌でも浅いものであれば、大腸カメラで切除することが可能だそうです。切除は日帰り(※)で行うことが可能で、諸条件を満たしていれば検査の際に同時に切除することもできるといいます。ただし、血液の抗凝固剤を服用している場合は切除できないことがある点には注意が必要だそうです。内視鏡は、検査1件ごとに専用の洗浄機で洗浄されているといいます。
※術前検査・術後の経過観察が必要です。

畠山先生は、胃カメラ（胃内視鏡、上部消化管内視鏡）にも対応されています。電子内視鏡を用いて食道や胃、十二指腸などの内側から直接粘膜を観察し、腫瘍やポリープ、炎症や潰瘍、がんなどを診断されているそうです。同時に組織検査をして、悪性かどうかやピロリ菌の検査を行う場合もあるといいます。検査そのものにかかる時間は、10～15分ほどで、適宜、鎮痛・鎮静剤を使用するため、多くの方にとっては横になって眠っているうちに終了するというイメージの苦痛が少ない検査だそうです。状況により、胃と大腸の同日検査を行うことも可能だといいます。

川井先生は、食道や胃、小腸、大腸などの消化管や、肝臓や胆嚢、膵臓などの腹部臓器の疾患について診断と治療を行われています。腹部超音波や上部消化管内視鏡、大腸内視鏡などの検査だけでなく、内視鏡的逆行性胆管膵管造影（ERCP）や内視鏡的粘膜切除術（EMR）、内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）、内視鏡的ステント挿入術といった専門的な治療内視鏡も積極的に実施されているそうです。肝炎ウィルスに対する抗ウィルス療法や、肝臓癌に対する肝動脈化学塞栓術（TACE）など、肝疾患の治療も専門的に行われているといいます。

川井先生が消化器科診療医長を務められている東名厚木病院では、一般的ながん治療を地域の医療機関と連携をとりながら完結できるように取り組むことで、地域のがん患者さんが安心して治療が受けられる体制を整えられているそうです。がん患者の様々な悩みに寄り添うがん相談支援センターも設けられており、がん相談支援の専門員ががんに関する情報提供を行うと共に、療養上の不安や問題について一緒に考え、課題を解決するサポートをされているといいます。

大前先生は消化管領域における早期がんに対して、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい紫と緑の特殊な光を照らすことで粘膜表層にある毛細血管やそのパターンなどを強調して鮮明に表示する狭帯域光観察（NBI）や、拡大内視鏡を使用した拡大観察により、正確な診断を行われているそうです。以前は手術を実施していた大きな病変に対して、内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）で低侵襲な内視鏡治療を施せるようになったといいます。専門的な内視鏡診断・治療を行うことで、地域医療に貢献することを目指して、日々診療にあたられているそうです。

大前先生は、胆膵領域の悪性腫瘍に対しては、CTや、MRI装置を用いて胆嚢や胆管、膵管を同時に映し出すMRCPだけでなく、超音波内視鏡検査（EUS）も行って精査されているそうです。がんの浸潤により閉塞性黄疸が生じている症例では、内視鏡的胆管ドレナージを行い黄疸を改善させ、手術適応のない場合には化学療法を施されているといいます。以前は内視鏡で除去することが難しかった大きな総胆管結石に対しても、内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術を行うことで、内視鏡治療で除去することが可能になったそうです。

西山先生は、大腸ポリープの切除治療を行われています。1cm程度までのポリープは日帰り(※)で外来切除することが可能だそうです。大きなポリープや多発ポリープの場合は短期間の入院が必要になり、内視鏡的大腸ポリープ切除術を行われているといいます。ただし、抗凝固剤服用中の患者さんの場合は薬剤休薬期間を設ける必要があるため、入院期間が延長されるそうです。消化管の早期がんに対しては内視鏡的粘膜切除術や粘膜下層剥離術を施されており、合併症がない場合で、8～10日間程度の入院が必要だといいます。
※術前検査・術後の経過観察が必要です。

西山先生は、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の治療も行われています。患者さんのライフスタイルにあわせてCAP療法を透析室、生物学的製剤投与を化学療法室の協力のもと、治療法を組み合わせることで適切な医療の提供を図られているそうです。手術不能の食道がん、胃がん、大腸がんによる狭窄にに対するステント留置術も積極的に行われており、総胆管結石や胆道がん、膵臓がんなどによる閉塞性黄疸に対してもステント留置を施すことで黄疸を治療し、肝臓機能の回復を図られているといいます。