粉瘤を自分で潰すとどうなるかご存じでしょうか? 本記事は粉瘤を自分で潰すとどうなるかについて下記内容を中心に徹底解説していきます!
- 粉瘤を自分で潰すとどうなるのか
- 粉瘤の手術について
- 粉瘤の手術の費用
粉瘤を自分で潰すとどうなるかについて理解するためにも参考にしていただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。
粉瘤を自分で潰すとどうなるのか
- 粉瘤を自分で潰すと細菌感染しますか?
- 粉瘤(ふんりゅう)を自分で潰すと、細菌感染のリスクがあります。粉瘤は皮膚の内側にできた嚢胞(のうほう)という袋に、古い角質や皮脂が溜まった状態です。粉瘤を潰すと、細菌が侵入し、感染症を引き起こす可能性があります。細菌に感染した粉瘤は、急に大きくなり、痛みや赤み、腫れを伴うことがあります。さらに、強引に膿を排出しようとすると、袋が裂けて脂肪組織に広がり、皮膚が化膿して膿皮症(のうひしょう)という状態に陥る可能性があります。したがって、粉瘤が見つかった場合は、自分で潰すのではなく、医療機関で適切な治療を受けることが重要です。
- 粉瘤を自分で潰すと傷痕が残りやすいですか?
- 粉瘤を自分で潰してしまうと、感染のリスクが高まります。粉瘤を自分で潰すと、破れた箇所から細菌が体内に侵入しやすくなり、患部が大きく腫れ上がり化膿し、激しい痛みを伴う可能性があります。また、その後治療を行った場合も、簡単に傷跡が残るようになってしまう可能性があります。粉瘤が気になる場合でも、可能な限り触れないようにしましょう。
- 粉瘤を自分で潰すと再発する可能性はありますか?
- 粉瘤を自分で潰すと、再発する可能性がとても高くなります。粉瘤は、皮膚の下に袋状のものが生じ、その内部に皮脂や古い角質が蓄積することで形成されます。ニキビを潰すように強く押すと、蓄積した老廃物が排出される場合がありますが、袋が内部に残っている場合、再び老廃物が溜まってしまうため、潰しても再発します。また、前述した通り、粉瘤を潰すと嚢胞の中に細菌が入り込みやすくなり、感染の可能性が高まります。したがって、粉瘤を自分で潰すことは、再発だけでなく感染の原因にもなります。粉瘤を治すには、手術で嚢胞を取り切る必要があります。その際は医師に相談して、適切な治療を受けるようにしてください。また、潰してしまっている場合でも、診察してもらい、適切な治療を受けるようにしてください。
粉瘤の手術について
- 粉瘤の手術時間はどのくらいですか?
- 粉瘤の手術時間は、手術方法によりますが、一般的には5分から20分程度とされています。特に「へそ抜き法」(くり抜き法)と呼ばれる手術は、傷が小さく、早ければ5分程度で終わることがあります。ただし、手術時間は粉瘤の大きさや位置、患者さんの体質などにより異なる場合がありますので、具体的な時間は医師との相談になります。粉瘤の手術は通常、日帰りで行われ、全身麻酔は必要ありません。手術後は適切なケアをすることで、再発を防ぐことが可能とされています。
- 粉瘤の手術は痛みを伴いますか?
- 粉瘤の手術は、局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。麻酔をする際には、予防注射などと同じ程度の痛みがありますが、その後は麻酔が効いてくるため、痛みを感じることはありません。麻酔が切れそうな場合は、手術の途中でも麻酔を追加するため問題ないです。ただし、手術後の傷口の痛みや不快感は個々の体質などによります。また、手術後の痛みや不快感は適切なケアと休息により軽減されますので、手術について不安がある場合は、医師に相談してください。
- 手術後の傷は残りますか?
- 粉瘤の手術後に傷跡が残るかどうかは、手術の方法や個々の体質によります。手術をすると少し痕跡は残りますが、最近では手術の方法が進化してきており、小さい痕跡になるような手術もあります。また、手術後の傷痕を目立ちにくくするための秘訣もあるとされています。従来の切開手術では、粉瘤の真上の皮膚をひし形に切るため、切った数cmの傷が残ってしまいました。しかし、最近ではくり抜き法(へそ抜き法)という方法が普及してきていて、数mmの穴を開けるだけで済むようになってきています。
傷は粉瘤の手術後からだいたい1週間から2週間でふさがるとされています。糸で縫っていた場合は、約1週間〜10日後に糸を取ります。傷の痕跡が目立たなくなるまでには、6ヶ月〜1年ほどかかります。また、傷跡は、白や赤の色が残ったり、傷の表面がテカテカしたりする場合があります。したがって、粉瘤の手術後に傷跡が残る可能性はありますが、その程度は手術の方法や個々の体質、さらには手術後のケアによります。
粉瘤の手術の費用
- 粉瘤の治療に保険は適用されますか?
- 粉瘤の手術には保険が適用されます。粉瘤は良性の腫瘍であり、放置しても問題ありませんが、頻繁に化膿する場合や、顔などにできて見た目が気になる場合には、切除を検討した方が良いでしょう。
- 手術の費用相場を教えてください。
- 以下で粉瘤の手術費用のみの相場を解説します。手術費用のみなので、医療機関によって別途診察料などが加算される場合があります。
露出部(顔や首、肘から手の先端、膝から足の先までなど)の場合
3割負担の場合
2cm未満:5,000円〜5,900円程度
2cm〜4cm未満:11,000円〜12000円程度
4cm以上:13,000円〜14,000円程度1割負担の場合
2cm未満:1,600円〜1,900円程度
2cm〜4cm未満:3,600円〜4,000円程度
4cm以上:4,300円〜4,800円程度非露出部(露出部以外)の場合
3割負担の場合
3cm未満:3,800円〜4,700円程度
3cm〜6cm未満:9,600円〜10,600円程度
6cm以上:12,800円〜13,400円程度1割負担の場合
3cm未満:1,300円〜1,600円程度
3cm〜6cm未満:3,300円〜3,600円程度
6cm以上:4,200円〜4,500円程度また、これらの費用はあくまで費用の一例であり、具体的な費用は手術をする医療機関や手術の内容により異なる可能性があります。詳細な情報は、直接医療機関にお問い合わせください。
編集部まとめ
ここまで粉瘤を自分で潰すとどうなるかについて解説してきました。 粉瘤を自分で潰すとどうなるかについてまとめると以下の通りです。
- 粉瘤を自分で潰すと、細菌感染、傷跡が残る、再発するなどのリスクがある
- 粉瘤の手術時間は、手術方法によるが、5分から20分程度で、局所麻酔を使用するため、手術中の痛みは少ない
- 粉瘤の手術は保険が適用され、大きさや露出しているかなどで費用が変わる
これらの情報が皆様のお役に立てれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。