愛知県おすすめの肛門外科の名医6人

福原先生は肛門外科を受診することや大腸検査を受けることに対するハードルを少しでも下げられるよう、待合室は男女別に用意したり痔の薬は院内処方にするなど、さまざまな配慮をされています。福原先生は、恥ずかしさから相談しづらく受診もためらわれる患者さんの気持ちに寄り添い、患者さんの不安を取り除いて診療が終わった時にはホッと安心して帰ってもらえるようなクリニックを目指しているそうです。

福原先生は大腸カメラ（下部消化管内視鏡検査）において、穴あきパンツを使用してできるだけ恥ずかしさを軽減できるよう配慮され、極力痛みが生じないよう検査することを心がけているといいます。それでも不安の強い患者さんは眠ったまま検査を受けられるように鎮静薬を使用することもできるそうです。痔核、裂肛、痔瘻などの痔の日帰り手術にも対応しており、局所麻酔から全身麻酔まで患者さんの希望に沿った麻酔法を選択でき、手術中と術後の痛みを軽減できるよう痛み止めも数種類用意されています。また、便秘や下痢の症状に悩んでいる患者さんの診察もされており、患者さんの症状や希望に沿ってきめ細かい診断と治療を行っているそうです。

平先生は、恥ずかしさを減らすために待合室に女性専用のスペースやパーテーションを設けたり、案内は名前ではなく番号にする、薬は院内処方などプライバシーに配慮されています。また、患者さんが自分の症状を把握して治療や手術への理解を深められるように、診察では写真や映像を使ってわかりやすい説明を心がけているそうです。症状の悪化や病気の再発などの予防のために、身体に負担をかけない排便方法などライフスタイルに合わせた指導などアフターフォローにも力を入れており、患者さんが気軽に相談できるよう気を配られているといいます。

平先生が院長を務めるたいらクリニックの2022年の手術実績は414件で、腫れや出血、痛みも少なく、患者さんの身体への負担や経済的な負担を軽減できる日帰り手術(※)を基本に行われています。手術は羞恥心を感じづらくするため着衣のまま仰向けで、恐怖心を軽減するために麻酔で眠っているうちに行うそうです。手術中も患部以外はシートで覆うなど、露出範囲を極力抑えるよう配慮されているといいます。患者さんは「眠って起きたら手術が終わっていた」という感覚で手術を受けることができるでしょう。

家田先生が院長を務める家田病院では、地域の患者さんの健康保持と増進、病気の治療と予防に努め、インフォームド・コンセント（説明と同意）を重視して患者さんに適切な医療を提供することを基本方針とし、肛門に関わるすべての疾患の診察をされています。おしりのことであれば、軽い症状から難しい治療や手術まで対応しているといいます。

家田先生はIBD（炎症性腸疾患）の治療にも取り組んでおり、潰瘍性大腸炎やクローン病の診察と治療も対応されています。痔の手術においては日帰り(※)でできる場合も多く、長期で入院になった場合も患者さんが気持ちよく治療に専念できるよう、女性専用の設備や1,000種類以上のオリジナルレシピから提供される病院食など、入院体制の充実にも力を入れているそうです。
※術前検査・術後の経過観察が必要です。

山田先生は痔核（いぼ痔）、裂肛（切れ痔）、痔瘻（あな痔）の3大痔疾患やや消化管内視鏡検査を中心に診療されています。痔核に対しては薬物治療や痔核の奥の血管をしばって痔核を切除する手術、内痔核に薬を注射して痔核を硬めて小さくする硬化療法（ALTA療法）、裂肛に対しては薬物治療や側方内括約筋切開術(LSIS)、肛門狭窄形成手術（SSG）などの手術、痔瘻に対しては麻酔下での切開排膿や痔瘻開放術、括約筋温存手術、括約筋内の瘻孔にチューブや輪ゴムを通して少しずつ瘻孔を開放するシートン法を採用しています。いずれも症状や患者さんの希望に応じて治療方法を提案されています。

山田先生は大腸が長く大腸内視鏡検査が困難な方や、大腸内視鏡検査を受ける決心がつかない方には大腸CTを行っています。大腸内視鏡検査は肛門から内視鏡を入れるので痛そうや怖いというイメージがある人も多いのではないでしょうか。大腸CT検査は内視鏡を使わずCT装置を用いる大腸検査で、大腸内視鏡検査に比べて患者さんの苦痛が少なく、大腸以外の臓器や大腸の形、他臓器との位置関係が把握できる点がメリットだといいます。

野垣先生が院長を務める野垣病院は、長年にわたる大腸検査の経験から大腸と肛門はひとつの切り離せない器官であると考え、病気の見落としや再検査を極力減らすために、どちらの検査も行えて総合的に診療できることを重視した治療方針だそうです。例えば肛門からの出血の場合は痔が認められた時点で検査終了ではなく、大腸の病気も視野に入れて大腸の精密検査も実施し、大腸の病気が心配な患者さんは大腸の検査だけでなく、癌などの見落としを防ぐために肛門や直腸下部の診察もするといいます。

野垣先生は怖さや恥ずかしさから病院に通えず、つらい状態になるまで我慢してしまう患者さんの気持ちに寄り添うことも重視されており、女性専用外来を設けています。生活習慣、筋肉量、ホルモンの違いから女性は男性よりも便秘になりやすく、身体が冷えやすいといいます。これはおしりのトラブルの原因となるだけでなく、婦人科系の病気にもつながる可能性があるため、生理前の便秘や腹痛など女性特有の悩みも気軽に相談できるよう配慮されています。

安藤先生は、診察や検査の際は直腸鏡や肛門鏡にテレビモニターシステムを用いて病変部をテレビ画面に出し、患者さんが十分理解したうえで治療方針を決定できるよう配慮されています。手術は基本的に外来通院ですが、患者さんの希望や症状の重症度に合わせて入院治療もできるといいます。痔核（いぼ痔）の重症度が高い場合は2～3泊、慢性の裂肛（切れ痔）で1泊、痔瘻（あな痔）は術式によりますが4～6泊の入院が目安だそうです。

安藤先生は肛門だけを診るのではなく、肛門という出口を通して消化管全体、さらには患者さんの身体全体を診るということを心がけているといいます。消化管の病気を持っている患者さんは、下痢や便秘になったり便に血が混じったりすることもあり、痔だけではなく奥に大きな病気が隠れている可能性もあるといい、血液検査で全身の状態をチェックしたり胃カメラや大腸カメラで便潜血の原因をさがすことで、大きな病気がないかどうか見落としの無いよう診察することを重視しているそうです。